東都大学リーグでは国学院大vs専大の試合が行われ、今年のドラフト注目投手の一人、国学大・杉浦稔大投手が登板すると、専大打線をわずか3安打に抑え8三振を奪って完封勝利した。
杉浦投手は188cmの大型右腕で最速146km/hを記録する。この試合でも146km/hを記録したが、千葉ロッテのスカウトのスピードガンでは149km/hも記録した。昨秋に4勝2敗、防御率1.85を記録して一気にブレークし、今年の成長が期待されていた。
杉浦投手は今季からワインドアップにフォームを戻し連日200球前後を投げ込んでフォームを固めた。これまでのフォームに比べて「力まずに投げることができた」と話しフォーム改造の効果を実感すると、捕手も「ボールがドーンと来るようになった」と話している。
この日は12球団のスカウトが視察に訪れたが、巨人の山下スカウト部長は「12人に入ってくる」と評価、北海道日本ハムの山田GMも「きれいなフォームで肘も柔らかい。球筋がいいね」と評価した。杉浦投手は帯広大谷高校出身で北海道出身の選手として、獲得したい選手だろう。
今年のドラフト候補の吉田一将投手(JR東日本)が日大4年生の秋に、東浜巨投手と0-1の投げ合いを演じ、中大戦で島袋洋奨投手と投げ合って完封するなど、大ブレークを見せた。ドラフト直前だったこともありプロ志望届けも提出しておらずドラフト会議での指名は無かったが、社会人1年目から活躍し今年のドラフト1位候補となった。杉浦投手は3年の秋に頭角を現し4年の春に活躍をするといった、ドラフト会議に向けて最適な上昇カーブ描いている感じがする。実績は少ないものの将来性を見込んで指名したくなる選手だ。
今年のドラフトの即戦力投手としては、九共大の186cm右腕・大瀬良大地投手が筆頭だが、JR東日本の191cm右腕・吉田一将投手、そしてこの188cmの右腕・杉浦稔大投手と大型右腕が注目されている。高校生の桐光学園・松井裕樹投手、大阪桐蔭・森友哉捕手に人気は集まるが、この即戦力大型右腕達を単独狙いで指名してくる球団も出てくるだろう。そのあたりの駆け引きが楽しみだ。
伸びが違う。キレが違う。ドラフトイヤーの開幕戦で、杉浦が期待通りの快投を見せた。188センチの長身から繰り出す最速146キロの直球を武器に、わずか92球で8奪三振3安打完封。五回まで1人の走者も許さず「力まずに行けたのがよかった」と笑顔で振り返った。
昨秋に4勝2完封とブレーク。冬場は竹田利秋総監督の指導の下、体全体をゆったり大きく使えるフォームを求めてセットポジションからワインドアップに変更し、連日200球を投げ込んだ。無駄な力みが消えて球威もアップ。「これまでより楽に投げられた」と手応えを明かせば、女房役の石川も「ボールがドーンと来るようになった」と証言。「走者が出ないと“本気”で投げないのでそこが困る」と高いレベルの注文を付けた。
今季初登板とあって、12球団のスカウトが視察。日本ハムの山田GMは「きれいなフォームで、肘も柔らかい。球筋がいいね」と、地元北海道出身の右腕を高評価した。
今秋ドラフト候補で1メートル88の長身右腕、国学院大・杉浦がリーグ通算5勝目を完封で飾った。
140キロ台中盤の直球を武器に5回までノーヒットに抑え「今季からワインドアップに戻したが、力まずに投げることができた」。6回に左中間に二塁打を浴びたが、三塁を踏ませず「一本打たれて良かった。完全を意識して試合の流れを壊すのは嫌だった」と振り返った。巨人・山下哲治スカウト部長も「(ドラフト1位の)12人に入ってくる」と評した。
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