18U世界選手権のカナダ戦で3回1/3で3失点し降板した大谷翔平投手だが、視察に訪れた阪神やメジャー8球団のスカウトは高い評価を示した。
日本の球団で唯一視察に訪れた阪神・山本スカウトは「緊張しているようだが、カットボールは一級品。高校生レベルでは打てない。バッティングでもいい打球を飛ばしていたし、投打とも評価できる」と投打に高い評価、またメジャーリーグスカウトの評価は以下の通り。
◆レイズ・アイルランド氏:「今日は良くなかったけど全部の球種のレベルが高い。素晴らしいポテンシャルがある。マリナーズのヘルナンデスに似ているね」「ホシイ!」※ヘルナンデス投手は今年完全試合を達成したエース。
◆ヤンキース・ウッディー氏:「体が大きいし可能性を感じる。まだ伸びるだろう。」
◆パドレス・ナムグン氏:「球速は153km。制球が良くなかった。」
◆ジャイアンツ・ウッドワード氏:「具体的な事は話せないけど、いい投手だと思う。」
◆パイレーツ・ギレスピー氏:「体ができてくれば制球も安定してくる。」
その他、マリナーズ、レンジャース、カブスのスカウトが視察した。
ホロ苦い世界デビューとなったが、大谷の才能はメジャー8球団のスカウトの目をくぎ付けにした。日の丸を背負って立った初めての国際試合は、3回1/3を3失点。4四死球を出すなど制球にも苦しんだ。最後は左翼に回ってサヨナラ負けの瞬間を迎えた背番号1は「力が出し切れなかった。でも、まだ始まったばかり」と前を向いた。
193センチ、85キロの背番号1がマウンドに立つと、ネット裏でスカウト陣が一斉にスピードガンとビデオを構えた。初球は151キロの直球。美しいフォームから150キロ前後の直球、140キロ台のカットボール、130キロ台のスライダーを投げ込み、2回まで4奪三振。ただ「調子は良くなかった」と言うように、1点リードの4回に2四死球2安打を集中されて逆転を許し、降板した。
結果は伴わなかったが、大会屈指の160キロ右腕に賛辞を贈ったのはレイズのスカウト、アイルランド氏だ。今春センバツ直前にも日本でチェックした同氏は「すべての球種がいい。シアトルのヘルナンデスに似ているね」と、8月15日のレイズ戦で完全試合を達成した右腕に似ていると評価し、日本語で「ホシイ!」とラブコールを送った。初視察となったヤンキースのスカウト、ウッディ氏は「いい球を投げる。これからもっと伸びるだろう」と将来性を評価した。
メジャー軍団が熱視線を送る中、日本から唯一、予選ラウンドから007を送り込んだのは阪神だ。山本スカウトは「やはりモノが違う。打球も速い」とバッティングにもうなった。4番打者としては、先制犠飛を含む1安打2打点。2点リードの9回2死三塁では敬遠されるなど、存在感は抜群だった。全文はスポーツ報知のサイトをご覧ください。
日本―カナダ戦にはレイズ、ヤンキースなどメジャー8球団と阪神の日米9球団が視察に訪れた。レイズのティム・アイルランド・スカウトは「高いポテンシャルを持っている。ホシイデス」と日本語で獲得を熱望。
さらに「ヘルナンデスに似ている」と8月15日のレイズ戦で史上23人目の完全試合を達成したマリナーズのサイ・ヤング賞右腕に例えて絶賛した。国内で唯一視察した阪神・山本宣史スカウトも「あらためていい投手と言うしかない。特に140キロ前後のカットボールは一級品」とほれ直した様子。ただ、ネット裏での高評価にも大谷は「メジャーのスカウトとかは気にしない。この大会は自分の実力を試すことが目標」と淡々と話した。
「序盤から制球がよくなかった。自分の力が出しきれなかったのが敗因です」大谷の不調が響き、試合はタイブレークの延長十回二死満塁から神原(東海大甲府)の暴投で1点を奪われ、カナダにサヨナラ負け。痛い黒星スタートとなった。
右腕にとっては7月26日の岩手大会決勝以来、約1カ月ぶりの公式戦。しかも初の国際大会で、戸惑いもあった。「プレート板がゴムのように柔らかく、軸足で回転できなかった」。そのため制球を乱し、変化球にタイミングの合わないカナダ打線に「直球を投げざるを得なかった。それを打たれた」と悔やんだ。
それでも素材は超一級品だ。最速は153キロをマーク。視察した米大リーグ、レイズのティム・アイルランド環太平洋スカウト(59)は、今季マリナーズで完全試合を達成したフェリックス・ヘルナンデス投手(26)を引き合いに出し「素晴らしい潜在能力がある」とぞっこん。まだプロ宣言もしていない18歳に「大谷がほしい」とラブコールを送った。全文はサンケイスポーツのサイトをご覧ください。
MAX153キロ 1点リードの四回、四死球と2本の右前打で2点を失い、左翼の守備に回ったが、日米9球団のスカウトの評価は上々だった。パイレーツのギレスピースカウトは「日本人の長身投手ではダルビッシュがコーナーをうまく突く投手。大谷も体ができてくれば制球力が上がるだろう」。レイズのアイルランドスカウトは「ボールがばらつき、彼本来の投球ができていないかもしれないが、素晴らしいポテンシャルを持っている」と話した。
阪神・山本スカウトは「緊張しているようだが、カットボールは一級品。高校生レベルでは打てない。バッティングでもいい打球を飛ばしていたし、投打とも評価できる」と絶賛した。全文はデイリースポーツのサイトをご覧ください。
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