オリックス、ドラフト1位指名選手4人に戦力外通告

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 オリックスはこの日、2006年高校生ドラフト1位・延江大輔選手、2007年高校生ドラフト1位・丹羽将弥選手、2007年大社ドラフト1位・小林賢司選手、2008年ドラフト1位・甲斐拓哉投手に戦力外通告を行った。

 延江大輔投手は瀬戸内高校出身の184cmの長身左腕サイドスロー選手で注目されていた。田中将大投手の外れ1位でオリックスが指名したが、体力が足りずに1年間は登板なし。2年目以降にファームで登板するも制球を乱して降板することが多く、1軍で登板することは無かった。

 丹羽将弥選手は岐阜城北時代にセンバツ大会に出場し、2年生で4番を打った。140m級のホームランを放つスラッガーとして注目され、オリックスは中田翔選手の外れ1位で指名をした。ファームでは1年目、2年目は打率1割台と苦しみ、3年目、4年目でもホームラン1本ずつと通算3本塁打に終わり、今年はファームで5試合に出場にとどまっていた。

 小林賢司投手は酒田南から青学大に進み、東都リーグでは14勝を挙げた投手だった。ドラフトでは、大場翔太投手、篠田純平投手と2度の抽選を外したオリックスが外れ外れ1位として指名した。プロでは2年目の2009年に1軍に昇格し福岡ソフトバンク戦で登板するも2四球を与え1アウトも取る事ができずに降板、その後1軍での登板は無かった。

 甲斐拓哉投手は松本南シニア時代にジャイアンツカップで140kmを記録し中学時代から注目された投手だった。東海大三では151kmを記録するまで成長し、3年の春季大会では17奪三振ノーヒットノーランを記録するなど活躍も見せた。オリックスは甲斐投手を単独1位指名し入団したが、2009年に右手指、2010年に右肘を痛めて思うような投球ができなくなり、2011年に育成契約選手となっていた。1軍の登板は無かった。

 延江投手、丹羽選手、小林投手は外れ1位として指名された選手で、特に田中将大投手、中田翔選手とは大きく差が開いてしまう結果となってしまった。甲斐投手も含めて高校時、大学時は期待された選手だったが、活躍することはできなかった。

 今後、野球を続ける選手もいれば野球から離れる選手もいるだろう。でも厳しい世界で戦った経験は必ずいきるだろう。

 

 

オリックス ドラフト1位指名4選手を戦力外に - スポーツニッポン:2012/10/05

  オリックスは4日、06年以降のドラフトで1位指名した4選手を含む計9選手に来季契約を結ばないと通告した。

 

 1位指名だった選手は、丹羽将弥(23=07年高校生ドラフト1巡目)、小林賢司投手(27=07年大学・社会人ドラフト1巡目)、延江大輔投手(23=06年高校生ドラフト1巡目)、甲斐拓哉投手(21=08年1位)の4選手。小林、延江、甲斐は今季から育成契約だった。

 

 4選手のうち、丹羽と延江は現役続行を希望。小林と甲斐は引退する。ドラフト戦略や編成面のまずさが浮き彫りになった形だが、村山球団本部長は「ドラフト1位だから一概にどうのこうの言えない。結果としてそうなった」と説明した。

この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
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