九州産業大は同志社大と練習試合を行い、ドラフト上位候補の高良一輝投手が先発し、6回3安打5奪三振無失点の好投を見せた。高良投手も右足のケガから復調し、9球団のスカウトが改めて評価をしている。
復活投球
高良投手はこの日の最速は144キロ、九産大の大久保監督が「まだ球威も物足りない」と話したものの、これくらいの球速で空振りを奪えるストレートが高良投手の持ち味で、6回を投げて5つの三振を奪い、持ち味である制球も良く無四球で投げ切った。
高良投手は春に右足を故障し、春のリーグ戦は登板をしなかった。約4か月登板ができなかったが7月下旬に本格的な投げ込みを再開した。この日は実戦復帰2戦目となったが、「回を重ねるうちに感覚がつかめ、思ったところに投げられた。自己採点は80点」と話した高良選手、6回3安打5奪三振無失点と万全の再スタートを切った。
9球団スカウト注目
この高良投手の投球を9球団のスカウトが視察した。
福岡ソフトバンク・福山スカウト:「直球は140キロ前後で順調だと感じた。故障した右内転筋を気にせず投げていたので安心しました。地元の有力選手なので、秋のリーグ戦も注目していきたい」
巨人・武田スカウト:「あらためて良い投手だと確認した。制球が良く緩急の使い方がうまい。球速はこれからだと思うので、秋のリーグ戦でどこまで状態が上がるか注視し続けたい」
中日・三瀬スカウト:「球速が完全に戻ったとは言えないが、球の質は良かった。何よりブランクがあったのにコーナーに投げ分ける制球力があった。プロですぐに活躍するイメージが沸く」
もう少し投げて肩の力が増してくれば、故障前で状態の良かった昨年春の投球まで戻ってくるかもしれない。順調であればドラフト上位候補に入ってくる投手だけに秋の投球に注目したい。
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