田中正義投手、右肩の炎症で春は登板せず、プロ4球団スカウトがコメント

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今年のドラフトの超目玉、創価大・田中正義投手が、右肩の炎症などにより春のリーグ戦などに登板をしないことが分かった。チームは3連敗となり全日本大学野球選手権の出場も微妙になった。

投げさせない

田中正義投手は2月に右肩違和感を感じ、その後にオープン戦での登板を経てリーグ戦でも登板をしたものの、「違和感がゼロになった事はなかった」と話し、状態が良くないまま登板をしていたという。先日の共栄大戦で爪が割れた事もあり2回で降板したが、その後、複数の病院で診察を受けたところ、軽い炎症と肩関節の筋肉が緩んでいることが分かった。これを受けて岸監督は「本人は投げたいかもしれないが、春は投げさせない」と話し、春のリーグ戦で登板させないことを明らかにした。

田中投手は高校時に右肩痛によりいったんは投手をあきらめ外野手に転向していたことがある。その時と状態の違いについて田中投手は「痛みは強くないし、違和感の種類が違う。大げさには考えていない」と話している。

この日、チームは東京国際大に敗れ3連敗となった。大学野球選手権出場も微妙な状態となっている。また田中投手は日米大学野球に出場する侍ジャパン大学代表の有力な先発候補とみられていたが、代表入りするかも微妙な状況となった。

スカウトがコメント

この日も北海道日本ハム、埼玉西武やメジャーリーグなど日米6球団のスカウトが視察に訪れたが、北海道日本ハムの今成スカウトは「肩の状態が戻れば素晴らしいボールを投げるのは間違いない。万全で投げられるようにまずはしっかり治してほしい」と話すと、福岡ソフトバンクの山本スカウトも「将来がある選手。じっくり治してほしい」と話した。

中日の中田スカウト部長は「今季2,3回視察しているが、6,7割の出来という印象だった。それでもいい球を投げていたから、大事を取った面もあるのでは。けがが実際どのくらいの状態なのかわからないが、投げた試合を見た限りでは評価は変わらない。」と話した。広島の苑田スカウト統括部長は「田中の評価が今すぐ変わることはない。ただ、この春は他の選手をたくさん見ることになるだろう」と話した。

昨年までの投球で田中正義投手がドラフト1位クラスで、しかも数年に一人の投手であると格付けはすでに済んでいる。今年1年間投げなくても複数球団が1位指名してくるレベルだろう。ただし、高校時代も肩の故障をしていた時もあり、先発で10勝をできる投手ならば、故障のリスクの少ない選手をと考えいる球団も出てくるかもしれない。また、高校生にも将来が有望な選手も登場している。

一部では全球団が田中正義投手をドラフト1位指名するかもと言われていた今年のドラフト会議も、状況は変わりつつある。

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この日は日米6球団が視察に訪れて、ソフトバンク・山本スカウトは「いい投手なのは間違いない」。一方、パ・リーグのベテランのスカウトは「普通なら7、8球団競合するだろうけど、肩は怖い」と心配する。昨秋ドラフトでは大学NO1左腕の評判だった駒大・今永昇太が左肩痛で昨春リーグ戦を棒に振り、DeNAから単独1位指名となった例がある。

4月5日の杏林大戦は3失点完投したが、関係者によると、7日に都内の病院でMRI(磁気共鳴画像装置)検査を受けたという。25日には千葉県内の病院で右肩の軽い炎症と診断され、現在はノースローで回復に専念中。今後は右肩周辺の筋力を強化し、緩みを抑えるリハビリに取り組む。創価高で右肩痛のため外野手に転向している田中は「高校は痛みがあったけどいまは強くない。違和感の種類が違う」と話した。

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