福岡ソフトバンクのドラフト5位・島袋洋奨投手、4位以下ならJR東日本入りも

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 日刊スポーツでは「決断」と題した特集で、今日は福岡ソフトバンクからドラフト5位指名を受けた中央大・島袋洋奨投手が取り上げられている。4月の段階ではJR東日本を最有力候補とし、島袋投手本人が「3位以上ならプロ入り」を伝えたという。

5位でもプロ入り

 島袋投手は前年秋のシーズンにコントロールを乱して6敗を喫し、今春のリーグ戦は主将となったものの開幕戦には登板せず、2戦目に先発したものの1回1/3で6四死球で3失点、バックネットにボールを当てるなどコントロールを失っていた。

 結局春のリーグ戦はまともな登板ができずに終え、リーグ戦終了後にJR東日本の堀井監督と会って進路について話し、そこで島袋投手はドラフト3位以上ならばプロ入り、4位以下ならばJR東日本へ進むことを最優先とすることを決めていたようだ。

 しかしその後、興南高校で春夏連覇しプロに行くために大学進学を決めたことを深く考え、ドラフト会議前には何位でも指名されればプロに行くことを決めたという。その心の動きなどが特集で紹介されている。

 

社会人とのプロ入り条件

 大学生のドラフト候補は、プロに行けるのか、社会人に進むべきかを考える事になる。そしてドラフト会議で指名されるかどうかといった場合、社会人チームから内定を得ておくケースが多い。

 社会人チームも新人の採用は必須であり、内定を出した後に取り消しされるとチーム運営にかかわってくる。多くの場合はチームに確実に入る事が内定を出す条件となり、愛知学院大の源田 壮亮選手など多くの選手はプロから高い評価を受けても既に社会人チーム入りを決めている、というケースもみられる。

 その中でプロも高く評価しドラフトで確実に指名されそうな選手については、「ドラフト何位指名以下だったらチームに入る」というような条件をつけさせてくれる事もある。しかしそれは本当に一部で、ドラフト上位指名の可能性が高い投手に限られる。

 この内定については則本昂大投手も日本生命に入ると意思表示をしながらも、プロの評価が高くなり、最終的には頭を下げにいったという話しもあり、阪神に2009年にドラフト5位で指名された藤川俊介選手も、東邦ガスとドラフト3位以上ならプロ入りという条件を受け入れ、プロ側にもそのように伝えたていたが阪神が5位で指名をし、近大の榎本監督とともに頭を下げてプロ入りをしたという事もある。

 

まれなケース

 島袋投手の場合はドラフト会議で指名されるかどうかは微妙な状況だった。それでも順位以上ならプロ入りという条件がつき、しかもドラフト5位にもかかわらずJR東日本の堀井監督が「よかったな、頑張れよ」といって送り出してくれたという。

 これは非常にまれなケースで、やはり興南高校時代の初夏連覇という偉業と、大学時の深い悩みが、プロのスカウト、社会人の指導者を動かしたものと言える。

 島袋投手はこの恩を返すため、1軍で登板する姿をみせたい。

中央大学のドラフト候補選手の動画とみんなの評価

JR東日本のドラフト候補選手の動画とみんなの評価

4位以下なら社会人のはずだった 日刊スポーツ紙面 2014/12/8

 

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