早大・有原航平投手が6イニング投げる、最速149km/hに13球団40人スカウト安堵

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 早稲田大の有原航平投手が、ドラフト前最後のカードとなる立教大との初戦の先発マウンドに上がり、6回を投げ切った。球速は最速で149km/hを記録、視察した13球団40人のスカウトをホッと一安心させた。

6回7安打7奪三振4失点

 良い時の有原航平投手の投球からはまだまだかけ離れた内容だった。それでも6回を投げた事で肘の不安を払しょくした。

 初回、鈍い腕の振りながら最速147km/hを記録、スライダー等を織り交ぜて打ち取ったものの、2回には岡部道織選手にホームランを浴びる。そしてその後もピンチを背負ったが、そこで最速となる149km/hを記録し空振り三振で抑えた。

 その後も4回、6回に失点し、6回を投げて7安打7奪三振4失点、先発復帰戦は黒星となった。復活の投球で「やっぱり有原だ」というような投球ではなかったものの、6回を投げられたこと、腕を振り切って投げた事でまずは一歩となった。

 

13球団40人のスカウトが安堵も慎重な姿勢変わらず

 この投球ですごい投球を見て、球団に「有原1位」を決定づけさせるようなシナリオを描いていた球団もあったと思うが、そこまでの投球ではなかった。ただし6回を投げ、腕を振っても大丈夫ということでスカウトには一安心したようだ。

◎巨人・山下スカウト部長:「全力で投げたボールはわずかだが150km/hは出ているし、スケールの大きい投手。今どうこうではなく、春のいい時を評価したい。肘も心配する事はなさそう。菅野タイプ。」

◎福岡ソフトバンク・永山アマスカウトチーフ:「素材の良さは分かっていますから、結果でどうこうという投手ではない。あとは、行くか行かないかです」

◎広島・苑田スカウト部長:「明言しただけあります。速い球も魅力的だけど球種も多い。今日のようにバント処理もできるしけん制もうまい。」

◎横浜DeNA・吉田スカウト部長:「あれだけ投げられれば大丈夫。要所、要所でしっかりと力を入れて投げている。肘も大丈夫そう」

◎東北楽天・福田スカウト部副部長:「肘も重傷ではなさそう。いいに決まっているわけですから投げられることが分かっただけで、その確認ができれば十分。」

◎阪神・中村GM:「問題ないんじゃない。バント処理、ああいうプレーを見ていても大丈夫。排気量、重厚感を兼ね備えている」

 選手の能力の評価としては春のリーグ戦までで終わっており、あとはけがの状態の確認だけという事だったようだ。しかし、ドラフト直前の時期という事もあるだろうが、各スカウトとも慎重な言い回しで評価をしていた。

 

他の候補と比べて

 今年のドラフト会議では断然1位候補という選手としては、有原航平投手の他に、安楽智大投手、高橋光成投手が挙げられる。怪物・安楽智大投手もいるが、故障からの復活をアピールできずに終わり、即戦力、馬力、故障の状態という面で有原航平投手の評価が最上位となる模様だ。

 どの候補とも万全ではなかったが、最終的には有原航平投手がドラフトの目玉として主役となり、23日のドラフト会議を迎える。

 「直球はまだ走ってない。全力という感じではない」。そう言いながらも、2回に先頭打者に1発を浴びると力が入った。2死からの2球目が巨人スカウトのスピードガンで150キロを計測。6回には味方の拙守が絡んで2失点し、7安打で計4点を失ったが、最後は2者連続Kで締めて、合計7三振を奪った。

 ネット裏には阪神、ソフトバンク、ドジャースなど日米13球団約40人のスカウトが集結。豊作のドラフトだった10年春、東海大・菅野(現巨人)の初戦に日米13球団23人、東洋大・藤岡(現ロッテ)の初戦には12球団38人が集まったが、有原の元に集結した人数に、改めて今年のドラフトの目玉であることが証明された。

 それでも、ネット裏の日米計13球団のスカウトの評価は不変。既に1位指名を公表している広島・苑田統括部長は「6回投げているし、フォームのバランスは春よりいい」。1位候補にしている巨人・山下スカウト部長も「スケールの大きさを感じる。初先発(しただけ)で十分」と安堵していた。

やっぱり有り 右肘不安消えた、13球団40人スカウトうなった 日刊スポーツ紙面  2014/10/19

 

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