駒大・今永昇太投手が3試合連続完封、横浜DeNAスカウトマーク

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 東都リーグは1部2試合が行われた。駒沢大vs青山学院大の試合では、先週の拓大とのカードで2試合連続完封勝利を上げていた今永昇太投手がこの日も完封し、東洋大・藤岡貴裕投手(2011年、千葉ロッテ・ドラフト1位)、亜細亜大・東浜巨投手(2012年、福岡ソフトバンク・ドラフト1位)に続く3試合連続完封を記録した。

3試合で21奪三振無失点

 今永昇太選手は北筑高校出身、高校は野球ではそれほど有名ではなかったが、3年生の春に1試合14奪三振を記録するなど福岡県では好投手として注目されていた。

 この日は最速145km/hを記録しヒットは5本のみ、10の三振を奪った。青山学院大・河原井監督が「普通のまっすぐじゃない。ちょっと変化している。」と話すストレートは低めの内角、外角に食い込み、バッターは空振りか、当てるだけの飛球を上げて打ち取られた。四死球も1つで、制球が良いとまったく付け入る隙を与えない投手が今永投手だ。

 拓殖大戦では開幕の1回戦で3安打10奪三振完封とこの日と同じような投球だった。中1日で登板した3回戦は5安打6四死球で奪三振はわずか1、それでも完封をして悪いながらも粘って点を与えない投球を見せている。3試合連続完封は藤岡貴裕投手、東浜巨投手に続く記録となり、「出来過ぎ。僕みたいな無名がそういう人たちと並ぶことができて誇らしい」と話した。

 昨年は春に6勝を挙げ大学の大エースとなった今永投手、「今はこの記録を楽しみながら伸ばせるだけ伸ばしたい」と記録更新の意欲を見せた。

 

横浜DeNAのスカウトが「間違いなくドラフト1位」

 この試合を視察した横浜DeNAの武居邦生スカウトは、「このまま行けば、来年は間違いなく1位」と評価した。抜群の安定感を見せるエースは、早くもチームが負け越しを重ねる横浜DeNAにとって輝く存在に見える。

 来年のドラフトでは明治大の上原健太投手、福岡大の唐仁原志貴投手、富士大の多和田真三郎投手、帝京大の西村天裕投手といったドラフト1位候補が控えるが、今永昇太投手もその中に確実に入ってきそうだ。

 それを決定付けるため、まずは東都初となる4試合連続完封の記録に挑戦する。

 

 東都の歴史に名前を刻んだ。今永は直球主体で押し、スコアボードにゼロを9つ並べた。亜大・東浜、東洋大・藤岡(現ロッテ)らと並ぶ3戦連続完封。「出来すぎ。高校で無名だった自分みたいな人間が、そういう選手と並べるのは誇らしい」。北筑(福岡)で県4回戦が最高成績だった雑草左腕の顔が、ほころんだ。

 プレッシャーのかかる状況を、むしろ楽しんだ。初回に1点のリードを得たが、追加点が生まれない。だが、強心臓が売りの背番号17は「1―0ほど投手が光りを浴びる試合はない」。焦ることなく正確にコースを突き、最速145キロと強く腕を振った。2回以降は二塁も踏ませなかった。124球で“スミ1完封”。「しっかりゼロに抑えないと、という責任感は強くなってきた」。言葉にエースの自覚がにじんだ。

 初回2死から連打を浴びたが「直球にタイミングが合っていない。スライダーで追い込んで、高めに直球を投げれば外野の頭は越えない」と冷静に分析し、5番・久保田を空振り三振。「腕を振れば打たれない」と、最速145キロの速球を軸に1点を守りきった。

 北筑(福岡)時代から注目され、駒大では昨春6勝2敗、防御率1・70で最優秀投手のタイトルを獲得した。しかし、秋は制球を気にして1勝止まり。今春は、腕を強く振ることを意識している。DeNAの武居邦生スカウトは「このまま行けば、来年は間違いなく1位」と高く評価した。

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