都市対抗野球の東京2次予選で、東京ガスとJR東日本が対戦し、プロ注目投手が続々と登板する可能性もあり、12球団のスカウトが視察に訪れた。JR東日本・関谷亮太投手、東京ガス・宮谷陽介投手などの巨人の山下スカウト部長が評価をしている。
注目投手続々登場
この日は先発はJR東日本が関谷亮太投手、東京ガスが岩佐海斗投手、関谷投手は今年の社会人右腕の注目選手で、岩佐投手は期待の大型投手だったが7年目になっている。注目の関谷投手は初回に2三振を奪うなど悪くない立ち上がりだったものの、3回に2ランホームランを浴びると、4回にはヒット、四球、そしてバントが内野安打になってノーアウト満塁となった所で降板した。
関谷投手について、巨人の山下哲治スカウト部長は「関谷はバラつきがなくなった。」と評価したものの、序盤で降板する状態は昨年秋から続いており、投げてみないとわからない所は、評価しづらい所でもある。
対する岩佐投手はヒットや味方のエラーもあり1回2回と失点し、3回もタイムリーヒットを浴びた所で降板した。昨年は期待される投球も少し見せていたのだが、今年は登板機会も徐々に減り、厳しくなったと言える。
東京ガスは2番手に宮谷陽介投手を送り出す。宮谷投手はピンチで登板し1点を失ったものの、最速142km/hのキレの良い速球で7回までの4回2/3を、2安打3奪三振2四球で無失点に抑える好投を見せた。宮谷投手について、巨人・山下スカウト部長は「宮谷もきょうは良かった」と評価した。
リリーフは来年のドラフト1位候補
両先発の乱調で試合は大荒れ模様になる。東京ガスは4回に逆転すると、6回にも3点を奪う。JR東日本は3番手で大学卒2年目の東條大樹投手、4番手には大学卒1年目で来年のドラフト1位候補の進藤拓也投手が登板、東條投手は状態は悪くは無いようにも見えたが、味方のエラーなどもありピンチを背負いながらの登板となった。8回1アウトから登板した進藤投手は140km/h後半の速球を連発し打者2人を力でねじ伏せた。
対する東京ガスも8回から、来年のドラフト1位候補・山岡泰輔投手が登板すると、2回をノーヒット3奪三振1四球に抑え、東京ガスが9-4で勝利した。序盤、大荒れとなったものの、最後は来年のドラフト候補である山岡投手、進藤投手が締めた形となった。
来年の候補が良い投球を見せ、相対的に今年の候補が評価が上がりにくい投球内容となってしまった。関谷投手は昨年の高木伴投手のように、都市対抗で力のある球を見せて可能性を感じさせられるかどうかで、ドラフトで指名がありそうだ。
0―3の3回途中から登板し犠飛で追加点を奪われたが、その後は最速142キロの直球を軸に7回まで無失点に抑え、逆転勝ちを呼び込んだ。筑波大出身で入社2年目の左腕は「腕が振れた」と笑顔を見せた。
相手先発もドラフト候補右腕・関谷とあって12球団のスカウトが集結。巨人・山下哲治スカウト部長は「関谷はバラつきがなくなった。宮谷もきょうは良かった」と評価した。
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