新日鐵住金かずさマジック・加藤貴之投手が打球受け降板、埼玉西武など11球団27人スカウト視察

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 昨年の日本選手権優勝に貢献し、今年の社会人屈指の左腕投手として注目されている新日鐵住金かずさマジックの加藤貴之投手を、11球団27人のスカウトが視察をした。

打球受け終わる

 加藤貴之投手は180cmのサウスポーで、球速は130km/h台中盤から後半なのだが、その球で面白いように空振りを奪うことができる投手で、投球フォームと球質によるものとみられる。昨年は都市対抗で好投を見せると、日本選手権では主にリリーフとして好投を続け、チームの優勝に貢献した。

 今年は先発に起用されると、都市対抗初戦の永和商事ウイング戦では7回4安打8奪三振で無失点と好投したが、続く東京ガス戦では8回からリリーフとして登板すると、2失点し逆転サヨナラで敗れている。

 

最後の社会人大会に

 日本選手権は昨年優勝チームの枠は無く、昨年優勝の新日鐵住金かずさマジックも予選からの戦いとなる。おそらく今年プロ入りする加藤投手にとっては最後の大会として連覇を目標としていたと思う。そしてこの日は勝てば本戦出場が決まる予選の日本通運戦に先発した。

 しかし2回に打球が右足を直撃して緊急降板、チームも0-0で迎えた9回に1失点してサヨナラ負け、本戦出場を逃し加藤投手の社会人野球が終わった。

 

プロの評価変わらず

 180cmの大型左腕で打ちにくいフォームだが、球速は130km/h台がほとんどという事もあり、プロのスカウトも評価は分かれるかもしれない。その見極めもあり、この日は11球団27人のスカウトが視察に訪れたが、不運もあり大きなアピールとはならなかった。

 しかし埼玉西武の鈴木葉留彦球団本部長は「伸びしろがある。上位候補」と評価している。今後は関東選抜リーグ戦や練習試合などで登板し、プロのスカウトも視察に訪れると思うが、おそらくドラフト2位か3位では指名されるとみられる。

 

渡辺圭投手が完封

 一方、日本通運は先日の新日鐵住金鹿島戦で井口拓皓投手が完封し、この日はルーキーで東海大のエースとしてプロからも注目された渡辺圭投手が完封した。2試合連続で新日鐵住金の強豪を退け、7大会連続の日本選手権出場を決めた。

 渡辺圭投手は阪神が来年のドラフト候補として既に名前を挙げるなど注目されている。

 

 新日鉄住金かずさマジックは先発した今秋ドラフト候補の左腕・加藤が2回、右足に打球が直撃して緊急降板。

 大事には至らなかったが、昨年制覇した日本選手権の出場を逃し「最後まで投げたかった」と肩を落とした。11球団27人のスカウトが視察し、西武・鈴木葉留彦球団本部長は「伸びしろがある。上位候補」と評価は不変だった。

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