昨年高卒で1軍キャンプスタートの2人が、共にメジャーリーガーから教わり2年目の活躍誓う

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 昨年のキャンプで高校卒ルーキーで1軍キャンプでスタートしたのは、東北楽天のドラフト1位・松井裕樹投手と横浜DeNAのドラフト5位・関根大気選手の2人だけだった。

松井裕樹投手は田中将大投手から

 松井裕樹投手は昨年、キャンプ開幕を1軍で過ごすと、紅白戦、オープン戦でも素晴らしい投球を見せてそのまま開幕1軍のローテーションをつかみ取った。

 シーズン途中で四球が多いことを指摘されて気にし過ぎてフォームを崩したりと、2軍降格を経験したものの、シーズン終盤にはその課題も克服し、27試合を投げて116回4勝8敗,防御率3.80、奪三振数も126と高卒ルーキーで100奪三振以上を記録した。

 松井投手は1年目を投げ終え、126奪三振を奪ったものの左打者には決め球のチェンジアップが通用しないと感じていたという。「則本さんもフォークを右打者に投げるようになって三振が増えたと聞いた」と話し、「僕は左打者の内角に強い落ちるボールが課題だった」と話す。

 2年目となる今年は先発ローテーションで1年間投球する事が望まれる。それに向けて松井投手は、東北楽天の施設でトレーニングをしていた田中将大投手に師事し、田中投手の決め球の一つであるスプリットを教えてもらったという。

 130km/h台で沈む球を習得した時、左打者からも三振を奪えるようになったら、現在奪三振率9.78の数字はどのくらいになるのか、非常に楽しみだ。

 

関根大気選手は青木宣親選手から

 関根大気選手はキャンプ開幕を1軍で迎えたものの、シーズン開幕1軍メンバーからは漏れている。高卒打者で開幕1軍というのは相当のプレーが必要となるのでこれは仕方が無い。

 その後はファームで守備などの課題に取り組むなど、101試合に出場している。そして打撃でも99安打を記録、打率.271、6本塁打も放ちシーズン終盤に1軍登録をされると、その日に初ヒットを記録、12打数3安打という成績を残した。

 高校時代から50m5秒台の足と高校通算33本塁打というパワーを併せ持ち、ドラフト5位ながら非常に期待されていた選手の一人だった。プロでは守備で打球への反応や送球のコントロール、走塁でも課題が見つかったが、その克服のために志願してメジャーリーガーの青木宣親選手の弟子入りした。

 自主トレで2週間を青木選手と共に行い、打撃、走塁、送球など多方面にわたってアドバイスを受けたという関根選手、「目標は開幕スタメン、それ以外は考えていない」と話す。筒香選手、梶谷選手などスタメンが固定されそうな選手がおり、残るセンターを荒波翔選手や乙坂智選手、桑原将志選手などと争う。

 厳しいポジション争いは続くが、人気選手になる素質を持っている関根選手に注目したい。

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このオフ、田中とは約2週間にわたり沖縄で合同自主トレ。直接ボールを受けてもらいながら「手首を立てず、しっかり押し出すように投げる」など、スプリットの手ほどきを受けた。

 プロ1年目のシーズンは4勝8敗。直球とスライダーとチェンジアップを軸に、パ・リーグ5位タイの126三振を奪った。しかし、チェンジアップについては右打者には有効だったが「左打者に対しては手応えを感じなかった」という。そこで「左には内角への強い球と落ちる球で攻めたいと思った」と、スプリット習得を決意した。

 

関根のセンス+青木の打守走 日刊スポーツ紙面 2015/1/28

 

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