東北楽天・松井裕樹投手、スポニチ大会準優勝の日本製紙石巻を4回3安打無失点8奪三振

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 東北楽天のドラフト1位ルーキー・松井裕樹投手が、2軍のプロアマ交流戦に登板し、本拠地・コボスタ宮城のマウンドを経験した。相手は今春のスポニチ大会で準優勝した日本製紙石巻だったが、2番手で登板すると4イニングを投げて5者連続を含む8三振を奪った。

 

最速147km/h

 この試合は星野監督の意向で急遽、コボスタ宮城で行われる事になった。ドラフト1位ルーキー・松井裕樹投手は4月2日のコボスタ宮城での試合に登板が予定されており、球場でのリハーサルという形となった。この日は捕手の小関選手が「スライダーのキレが弱くてカーブみたいになっていた」と調子は良くなかったようで先頭打者に出塁を許したがその後は3者連続三振で抑えると、6回も先頭打者を許すも盗塁死のあと2者連続三振、7回は三者連続三振、8回は三振はなく四球とヒットで2人ランナーを背負ったが3つの内野ゴロで打たせて取った。

 初めての本拠地での登板という事もあり、調子が良くなかったこともあり、ランナーがいなくてもセットポジションで投げたりと試行錯誤しながらも、結果は圧巻のピッチングだった。田中将大投手の後を継ぐ可能性を十分に秘めている。

 

日本製紙石巻の伊東亮大選手は1安打

 一方、日本製紙石巻は東北楽天の美馬投手や松井裕樹投手などから得点を挙げる事はできなかった。スポニチ大会で3試合連続ホームランを放った伊東亮大選手は、5回に先頭打者で松井投手と対戦し、スライダーをセンター前に返してヒットを記録した。しかし、7回の2回目の対戦では145km/hのストレートで空振り三振を奪われている。

 今年は千葉ロッテの井上晴哉選手が話題となっており、194cmのスラッガー・伊東亮大選手もスポニチ大会の活躍でドラフト候補として挙がってくるだろう。DHのあるパリーグの可能性が高いと思われるが、松井投手とは対戦する事になるかそれともチームメイトになるか。

 いずれにしてもこの日も結果を残したのは良かった。今年の活躍でプロ入りが決まる。

 

 無観客の本拠地で、松井裕が奪三振ショーを繰り広げた。5回から登板し、安打、暴投で無死二塁としたが、ここから本領を発揮。3者連続三振でピンチを切り抜けた。相手は社会人野球の強豪とはいえ、2軍の練習試合。“格”が違った。その後は5連続Kを含む快投で、9アウト中8つを空振り三振で奪った。デビュー戦と同じデーゲームのマウンドで“予行演習”は上々だった。

 最速147キロの直球を軸に相手を寄せ付けなかったが、試合後は反省の言葉を並べた。「三振は取れてしまった、という感じ。力んでボールが高くいくケースが目立った。相手を見ずに、自分の投球ができれば良かった」。決め球スライダーは高めに浮き、捕手の小関が「調子がいい時はスライダーは(縦に落ちて)ワンバウンドするのに」と首をかしげる内容だった。

  5回から2番手でプロ初の救援登板し、先頭で迎えたのは桐光学園の先輩にあたる伊東。いきなり中前打を許したが、後続を3者連続空振り三振に仕留めると、4回を3安打無失点。12アウトの中で8三振を奪った。「いい球がたくさんあったので、次につながる」と最速147キロを計測した直球の球威には満足感を漂わせたが、一方で「空振りが取れてしまったので、力んで球が高くいってしまった。いい球と悪い球がはっきりしていたので平均的にいい球を投げていきたい」と反省点も挙げた。

 普段はワンバウンドで空振りを取るスライダーがストライクゾーンに甘く入る場面もあった。プロは1球の失投が命取りとなる。通常、イニング前の5球の投球練習は直球と何種類かの変化球を1球ずつ投じることが多いが、8回の前にはスライダーを3球も投じた。シーズン開幕前の最後の実戦登板。試合以外の投球も無駄にしなかった。

本拠地マウンド初登板、松井 - ニッカンスポーツ紙面:2014/3/27

 対戦結果が掲載

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