横浜DeNAは、2試合連続のサヨナラ負けで5連敗も、ドラフト2位ルーキーの石田健大投手が6回を無失点に抑える好投を見せた。ドラフト1位から5位までのルーキーが1軍でプレーしている。
2014年ドラフト
横浜DeNAの2014年のドラフトは即戦力中心のドラフトだった。2011年のドラフト会議で高校生を8人指名したのの、ドラフト1位の北方悠誠投手など4人が既にチームを去り、その後就任した高田GMもチームバランスの悪さを認識していた。それもあってか2014年ドラフトはドラフト1位で山崎康晃投手、2位で石田健大投手、3位で倉本寿彦選手、4位で福地元春投手、5位で山下幸輝選手を指名している。
リリーフ、左腕、遊撃手や内野手とチームの補強ポイントにそった指名となり、山崎投手はリリーフエースとして活躍、倉本選手もまだまだ打撃に課題がありものの、守備では1軍でもトップクラスのプレーをみせている。そして福地投手、山下選手も1軍に昇格し、山下選手は先日の試合でプロ初安打を記録した。
石田健大投手が好投
その中でドラフト2位の石田健大投手は、法政大時代に2年時にはエース格として登板するなど、有原航平投手や山崎福也投手と東京六大学のエースを争う存在だったが、3年秋から調子を崩し、4年の秋には1勝6敗、防御率4.12という成績だった。
それでも横浜DeNAは、埼玉西武が2位指名した佐野泰雄投手、中日が2位指名した浜田智博投手、巨人が2位指名した戸根千明投手などの左腕がいたものの、真っ先に石田投手を指名した。石田投手は自主トレ中に左肩痛などもあり1軍キャンプにも参加せず、ドラフトの指名で疑問の声も出ていた。
しかし2軍で持ち前の安定感のあるピッチングを取り戻すと、7月14日に1軍に初先発し4回を5安打3失点、7月22日には敗戦投手となったものの7回を2失点、そして7月30日も巨人を相手に6回を無失点、チームは勝利できなかったが1軍でも成長する姿を見せている。
ルーキー5人がプレー
ルーキー5人が1軍でプレーしているのは、ドラフトの成功とも言えるが、チーム力が無い事の証明でもある。これまで活躍してきたレギュラーや2年前、3年前に入団した選手が成長しきれていないという事になる。
それでも、筒香選手や梶谷選手など高校生で獲得した選手がチームの主軸となり、悪評の2011年ドラフトでも、高城選手、桑原将志選手、乙坂智選手などの野手は1軍でプレーするなど頑張りを見せている。これらの選手をベースに力を付けているのは間違いない。
課題だった左腕投手に、砂田毅樹投手、石田健大投手が加わり、今年のドラフトは駒大・今永昇太投手や東海大相模・小笠原慎之介投手など絶対に左腕、という状態ではなくなった。それでも地元で150km/hの速球を投げる小笠原投手は外せないだろうが、県岐阜商の高橋純平投手など1年目から2ケタも期待できるエース右腕の指名の可能性も高くなったと言える。
ルーキーの活躍で、補強ポイントの縛りがなくなりやや余裕が出てきた横浜DeNAの今年のドラフトが注目される。
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コメント
砂田、石田がシーズン終了まで、同じ状態なら、今永以外に行くかもしれませんね。