センバツでベスト8まで勝ち進んだ静岡高校、準々決勝で敦賀気比に敗れてから2日、高校のグラウンドで練習を再開した。プロ注目の遊撃手だった安本竜二選手はサードに転向することが告げられた。
11打数2安打0打点
安本竜二選手は昨年秋の東海大会で1回戦で1試合2本塁打、準決勝の日大三島戦でもホームランを放つなど長打力を見せ、遊撃手と言う事もあり今大会の活躍が期待された選手だった。
しかし5番ショートで出場した今大会はチームは、ベスト8に勝ち進むも安本選手は11打数2安打で打点は0に終わり、守備面でもやや悩んでいるようなプレーも見られた。
そして大会が終わって夏に向けてスタートを切ったこの日、栗林監督は安本選手にサード転向を告げた。打撃で成績を残せなかった事から、守備の負担を軽くするという事だろう。安本選手も「ショートへのこだわりはある」と話したものの、「コンバートでよりいいチームができるなら、やっていきたい」と話した。センバツで結果が残せなかった事もあり、受け入れるしかなかった。
ドラフト候補としては、センバツの結果だけで評価される事は無く、昨年秋の長打力の評価は変わらない。しかし、大舞台で結果を残せなかった事と共に、遊撃手という価値もあって評価されていた所も無きにしも非ずで、ここから再び評価を挙げていくには、打撃の復調がカギとなる。
ショートには新2年生の三瓶慎也選手が守る。静岡高校は夏に向けて、そして来年に向けてもスタートを切っている。
夏に向けて栗林俊輔監督(42)が動きだした。ノックでは遊撃手の安本竜二主将(3年)を三塁へ。三瓶慎也(2年)を遊撃に回した。外野も中堅と右翼を入れ替えるなどコンバートに乗り出した。「いいチームを作るために色々試したい。安本は三塁の方が向いているかなって思って、前から考えていた」。指揮官が現状に満足せず、新たな可能性を探っていく。
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