仙台育英・佐藤世那投手、12-0も苦しみながら完封

高校野球ドラフトニュース 2015年ドラフトニュース

 昨年秋の明治神宮大会のチャンピオンで今大会の優勝候補の仙台育英が登場、エースの佐藤世那投手は12-0で完封ながら、内容は苦しいものだった。

タメができず

 佐藤世那投手は初回から142km/hの速球を投げるなど140km/h前後を連発し、力のある投球を見せた。しかし、強い球を投げようとし過ぎているのか、体を沈みこませからタメられずに早く投げようとして、コントロールはバラバラだった。ランナーを許してからはその傾向が多くなり、フォークボールに頼る事が多かった。

 試合中盤からは球速を落として力を抜くような球を投げるなど力が抜けてくると、高めでもバッターが手を出すような球のキレが出てきたが、コントロールは最後まで安定しかなった。結局12-0と大差がついて完封したものの150球を投げ6安打8奪三振5四死球という内容だった。

 佐藤投手は昨年秋以降、右肘の骨の異常が見つかり、この春も最長で4回しか投げていなかった。それもあり下半身がまだでき上がっていない。テイクバックの大きなフォームで否定的な意見もあるかもしれないが、それよりも下半身ができ上がっていないのは今後の試合でも気になる。

 

平沢大河選手も不発

 プロ注目の4番・平沢大河選手もこの日は、初回に得意の引っ張りの打球で叩きつけてタイムリーヒットを放つなどさすがの打撃の強さを見せたが、5打数1安打に終わった。ライナーなど良い当たりもあったのでさほど心配なさそうだが、昨年夏は長い間打撃不振になった事があり、長く悩むタイプのようにも見える。

 昨年秋以降から急激に活躍を見せたが、これからは好不調の波を抑える事も評価に繋がってくる。気持ちを切り替えて次の試合に臨んでほしい。

 守備の面では、機会は少なかったものの、サードがはじいた球を右手で拾い上げ、ノーステップでそのままファーストにダイレクト投球をするなど肩の強さを見せた。やはり楽しみな選手。

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 序盤は制球に苦しみ、4回まで毎回の5四死球。何とか無失点でしのいだが「ボールになるフォークを振ってくれなかった」と佐藤世の決め球に手を出さない神村学園打線の作戦にハマりかけた。そこで女房役の郡司裕也捕手(3年)は「途中からストレート中心に攻めた」と自己最速タイの144キロをマークした速球で押し、フォークはあえてストライクゾーンに落とした。

 9回を投げ、8三振を奪うなど6安打完封。直球は自己最速タイの144キロを計測した。昨秋以降、右肘の違和感のため、練習試合の登板は最長5回。それでも、試合中に「最後まで行きます」と志願した。

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