山形中央・石川直也投手が148km/h記録、2年生・佐藤僚亮投手が5回ノーヒット7奪三振

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 山形中央vs東海大四の試合は9回まで0-0のまま延長戦にもつれ込んだ。そして延長10回に山形中央が2点を奪って勝利を収めた。山形中央の大胆な継投が勝利を呼んだ。

継投

 山形中央は初戦の小松戦で191cmの石川直也投手が先発したものの、3回2/3で6失点をしている。その後、2年生の佐藤僚亮投手が粘り、9-8の大逆転勝利を見せた。

 そしてこの試合、佐藤僚亮投手が先発をして5回までノーヒット7奪三振の快投を見せていた。しかし6回先頭打者にヒットを打たれるとスパッと投手を交代、初戦で6失点の石川直也投手をマウンドに送る。ノーヒットの投手を交代させるのは、石川投手への信頼が非常に厚いのだろう。石川投手も信頼に応え甲子園最速となる148km/hを記録するなど、5回を投げて5安打6奪三振無四球で無失点に抑えた。

 石川投手は191cmの身長から140km/h後半を記録する投手として、山形大会でプロ10球団が視察に訪れる注目選手の一人。しかしまだ課題も多く素材型と言える。しかしプロ入りを熱望し、監督からも「プロに行くか、大工になるかどっちかだ」とプロに行けなかった場合には実家の大工になるしかないと発破をかけられていた。

 この日の投球は夢に近づく一歩となったことだろう。

 

西嶋投手は敗れる

 東海大四の西嶋亮太投手、スローボールに注目が集まるが注目するのはストレート。低めに、しかも外角、内角に130km/h台ながら伸びる球が投げられている。170cmと小柄な右腕だが将来が非常に期待できる。

 西嶋投手はスローボールを「上でも使う」と話した。大学で野球を続けるとのことで、4年間でもっと実績を積んでプロ入りを期待したい。

  「(6回先頭の)1番打者が佐藤僚と合っていて、捕手と話して決めた。調子がいいとか、失点ゼロに左右されるわけではない」と庄司秀幸監督(38)は説明した。無安打に抑えながらも継投、というのは山形大会でも2度あった。観客席はあっけにとられたが、佐藤僚は「投げたい気持ちはあるけど、勝つための継投」と理解している。

 後を託された身長191センチの石川は、7回2死二塁で今大会の投手で最速となる148キロの直球で空振り三振を奪うなど、期待に応えた。4回途中で降板した1回戦の小松戦後、チームの意向で練習後の取材を受け付けないほど落ち込んだが、雪辱の力投。5回6奪三振で佐藤僚と合わせて、毎回奪三振をマークした。

 7回2死二塁では、自己記録を1キロ更新する今大会最速148キロで空振り三振。「力が抜けて理想の一球だった」。1メートル91の長身右腕は毎回走者を背負ったが「初めてピンチを楽しもうと思えた」と強気に腕を振った。

 社会現象にもなった超遅球。西嶋は大学でも野球を続ける予定で「超スローカーブは将来も使っていきたい」と言う。甲子園で磨いた投球術に自信を深め、次のステージに進んでいく。

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