阪神・藤浪晋太郎投手は課題クリア、北海道日本ハム・大谷翔平選手は課題治らず

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 2年目となる阪神・藤浪晋太郎投手、北海道日本ハム・大谷翔平選手はキャンプ初日に明暗が分かれたようだ。藤浪投手には他球団のスコアラーが絶賛するなど更なる成長を見せた。大谷選手は59球中39球がボール球で途中で投手コーチの指導が入った。

 

インステップの課題

 藤浪晋太郎投手は前に踏み出す左足を軸足よりも3塁の方向に出し、上半身を逆方向にひねってホーム方向に投げるインステップのフォームだった。これが打者に恐怖を与える半面、指がかかりすぎてシュート回転したり、腰や上半身、肩、ヒジに負担がかかるため、故障の原因になると指摘されていた。

 シーズンオフからインステップの矯正に取り組むとこの日はブルペンで投球し、インステップしないノーマルなステップが出来ていた。広島の井生スコアラーは「インステップも修正できているから、精度も上がってくる。やっぱり藤浪君は若手のなかでも頭一つ抜けている」と話した。またブルペンには巨人、中日のスコアラーも入り、藤浪晋太郎投手には他球団も大注目している。

 

シュート回転直らず、大谷翔平投手

 一方、北海道日本ハムの大谷翔平選手、昨年は初日から二刀流に向けて、投手、野手のメニューをこなしていたが、この日は投手メニューのみを行った。ブルペンに入ると59球を投げたものの課題のシュート回転は直っておらず、7球連続ボールなど39球がボール球となり、厚沢投手コーチが途中で止めて指導に入った。栗山監督も「バカヤローといった感じ」と話し苦言を呈した。

 投球練習後にシャドーピッチングでフォームの矯正をしているが、藤浪晋太郎投手がオフに時間をかけて治したようにすぐに治るものではなく、少し時間がかかる印象を受ける。

 このままであれば、投手として時間をかけることになるか、または野手としての道にかけるか、いずれにしても二刀流への挑戦に暗雲が立ち込めている。

 

  合格点とはほど遠い投球内容だった。課題に挙げている直球がシュート回転する悪癖は直らず、変化球もミットとは正反対な所へ次々と投げ込まれた。7球連続ボール、2度の6球連続ボールと荒れ放題。後ろで見守っていた厚沢投手コーチが、「このオフで本人がやってきたことを見ようと思っていたが、もう我慢できなくなった」と、思わず投球を中断させ指導に入るほどだった。

 先発投手として中6日固定で起用させることがすでに首脳陣から明言されている中、迎えた2年目。大きな期待を注いでいるからこそ、栗山監督も「あまりよくなかった。誰が見てもそう。まだまだ(という内容)でもない。『ダメ、ちゃんとやりなさい』といった感じ」と、ばっさり切り捨てた。

  直球に加え、カーブ、スライダー、チェンジアップ、フォーク、カットボール、ツーシームを次々と繰り出した。昨秋キャンプから取り組んでいるインステップを矯正した“新フォーム”の感触を1球ごとに確かめながら、丁寧にコースを突いた。「きょうはしっかりとコーナーに投げることを意識しました」。順風満帆の船出となった。

 ブルペンでは巨人、中日、広島のスコアラーが熱視線を送っていた。藤浪登板の可能性が高い開幕カードの相手・巨人の森中スコアラーは「去年1年目で10勝して、その上で2月1日から何事もなく、普通にやれていること自体がすごい」と早くも警戒モード。広島・井生スコアラーも「やっぱり、藤浪君は頭一つ抜けている」と賛辞を並べた。他球団から見ても、すでに一人前の開幕先発ローテーション投手だ。

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