北海道日本ハム、ドラフト1位の競演

北海道日本ハム球団ニュース

 北海道日本ハムは紅白戦を行い、中田翔選手が3ランホームラン、斎藤佑樹投手と大谷翔平選手が先発するなど、歴代のドラフト1位選手がそれぞれの持ち味を見せた。

 

斎藤佑樹vs中田翔

 斎藤佑樹投手は2010年のドラフト1位、中田翔選手は2007年の高校生ドラフト1位。二人は2006年のハンカチ王子vsマー君で盛り上がった夏の甲子園で、2回戦で対戦していた。当時2年生ながら大阪桐蔭の主砲として評価の高かった中田翔選手だったが、斎藤佑樹投手に3三振を奪われ早稲田実業がそのまま全国制覇をしている。あれから7年以上が経ち、北海道日本ハムの選手として対戦をした。

 斎藤佑樹投手は昨年までのような、腕が棒のようになりボールを置きに行くようなフォームから、2006年夏のようなフォームに戻っており、球速は140km/h前半だが球のキレはだいぶ戻っていた。2アウト3塁の場面で中田翔選手を迎えると外角の球で2ストライクと追い込んだものの、インコースのストレートが甘くなりタイムリーヒット浴びた。中田選手はこのヒットにつづき4回には3ランホームランなど3安打4打点の活躍を見せた。

 

大谷翔平投手は148km/h

 大谷翔平投手はストレートの球威は素晴らしかった。この時期で148km/hを記録し、ストレートを中心にどんどん押していく。ただしこの日は制球が定まらず、キャッチャーが構えたところとはほとんど逆にいっている感じだった。打者が真ん中だけに絞ってゴロではじき返し、ランナーを背負いながらの投球となる。

 しかしそれでも1回は併殺に打ち取り、2回は三振を奪ってピンチを切り抜け2回無失点に抑えた。これまでであれば、ずるずると失点をする所を粘り強く無失点で抑えたことは収穫だろう。大谷投手はものすごい球威を持つものの、三振をバッタバッタと取るのではなく意外と粘り強いピッチングが持ち味の投球スタイルになるかもしれない。

 

ドラフト1位の方針

 北海道日本ハムはドラフト1位指名を、その年のNO1の選手を指名すると決めている。中田翔選手や斎藤佑樹投手、大谷翔平選手もその方針で北海道日本ハム入りし、チームの中心になろうとしている。菅野智之投手を獲得できずチームは最下位に沈むという失敗もあったが、戦略としては間違ってなさそうだ。

 

 内角に食い込んでくるボールが、バットを真っ二つにへし折った。初回2死一塁。斎藤が右打者・鵜久森に投げた3球目は、今年から本格的に導入したシュートだった。「(シュートで)攻めることで新しいものを出せた。バットを折ったのもあるし、ストライクも取れたので感じはよかった」。直球は最速142キロだったが、2回2安打1失点。得点を許したことを悔しがる一方、満面の笑みで「めちゃくちゃ楽しい」と喜びも口にした。

  乾いた音を残して、日本ハム・中田の打球は左翼・北の前で弾んだ。中田VS斎藤。見せ場はいきなり初回にやってきた。2死三塁。1ボール2ストライクと追い込まれながら、内角寄り141キロ直球を軽くさばいて先制打とした。

 「追い込まれてからも打席で余裕があった。ツーシーム系なのかな?しっかりと振ることができたし、その結果ヒットになったのは良かったと思います」

 06年8月12日。夏の甲子園2回戦で大阪桐蔭の2年生主砲として、早実のエースだった斎藤と対戦。4打席3三振と完敗を喫したのは、もう遠い昔のことだ。あれから8年。「自分のスイングができたかどうか。自分のタイミングでいけたかどうか。そこだけを意識しているので、それができているなら三振でも別にいい」。不動の4番、チームの主砲に成長した中田にとって、ファン注目の対決も単なる調整の1打席にすぎなかった。

 ゼロを2つ並べても笑顔はなかった。白組で先発した大谷が、2回を2安打無失点。MAXは148キロをマークしたが「あまりよくなかった。もう少しアベレージよく速い球を投げられたら。ストレートもいまいちだった」。投手優先の調整で臨んだ今季初実戦は課題を残す内容だった。

 変化球が抜け、シュート回転する直球もあった。初回、先頭の谷口にはファウルで粘られ中前打。続く西川の二ゴロ併殺打で切り抜けたが、2回にも北の右前打と四球で一、二塁のピンチを招いた。近藤から142キロの直球で空振り三振を奪う場面もあったが「高めのボールの方がいい球を投げられた。低めへ威力のあるボールを増やしていきたい」と反省した。

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