阪神はドラフト会議でリリーフ候補の即戦力投手の獲得を目指していることが分かった。デイリースポーツでは日本生命・小林慶祐投手など4人の投手を1面で取り上げている。
セットアッパー
阪神はドラフト1位でエース候補の即戦力投手、創価大・田中正義投手、桜美林大・佐々木千隼投手の指名を決めているが、2位以下でも今度はリリーフ候補の即戦力投手の獲得を目指す。球団関係者が「ブルペンの整備は補強ポイントの一つ」と話したという。
デイリースポーツでは日本生命の小林慶祐投手、大阪ガスの酒居知史投手、立教大・田村伊知郎投手、慶大・加藤拓也投手をその候補として取りあげている。小林投手は187cmの長身から投げ下ろす148キロの速球とフォークボールが特徴で、担当の熊野スカウトが「広島の永川タイプ」と評価した。
酒居投手は今年は腰痛の影響で不調が続いていたが、9月の日本選手権最終予選で復活の兆しを見せたとしている。田村投手は日米大学野球でストッパーを務め、150キロのストレートとスライダーを主体に三振を奪える。報徳学園時代に甲子園で活躍をした地元の星。加藤投手は先発リリーフを問わない投手で最速は153キロを記録し、今季ノーヒットノーランも達成し東京六大学通算22勝を挙げている。故中村GMが昨年、「今すぐにチームの欲しい」と話していたといい、春は高野球団本部長も視察をしている。
指名順位は
これら4投手とも3位あたりで指名されそうで、阪神は指名順から行くと2位は早い順番だが3位は遅い順番となり、3位指名でこの4投手が残っているかどうかは微妙な状況だろう。
ドラフト2位ではもう一つの補強ポイントである内野手の獲得という課題もあり、中京学院大・吉川尚輝選手や日大・京田陽太選手か、この即戦力4投手か、またはドラフト1位クラスとして挙げていながら1位の12人に入らなかった投手もいそうで、なにを優先するかという事になるだろう。
来季のV奪回へ、手当てすべきは先発投手だけではない。積年の課題となっているリリーフ投手陣の整備。今季はストッパーを固定できず、勝ちパターンで登板するセットアッパー陣も崩壊した。若手が故障などで伸び悩んでおり、球団関係者は「ブルペンの整備は補強ポイントの一つ」と明かす。
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