作新学院・今井達也投手が151キロ13奪三振完封、スカウトBIG3に並ぶ評価

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作新学院の今井達也投手が今大会初完封を達成した。球速は151キロを記録、速球は大体140キロ中盤以上を記録し、13奪三振2四死球で尽誠学園を無失点に抑えた。視察したプロのスカウト陣からはBIG3に並ぶ評価が出ており、ドラフト会議でも上位指名が予想される。

今大会初完封

今井達也投手は180cm72kg、BIG3として挙げられる右腕の横浜・藤平尚真投手に比べてもまだ体の線が細い。栃木大会でも準々決勝の文星芸大付戦では完投したものの7安打に6つの四死球を許して4失点、準決勝の矢板中央戦は6回1/3を投げて13三振を奪うも、初回に2失点するなど投手としての完成度はまだまだだった。しかし球速は149キロを記録し、伸びるストレートに鋭いスライダーは高い評価をされていた。

この日の尽誠学園戦は、初回からいきなり148キロを連発すると、2回には1アウト1,3塁のピンチとなってからギアを入れ、7番打者に内角に150キロをズバリと決める三振を決めると、続く打者には外角に151キロを連発し三振に斬って取った。その後も鋭いスライダーやストライクを取るスライダー、と140キロ前半の速球を駆使して相手を抑え、ピンチとなる140キロ後半の速球を連発した。

下半身はまだ細いものの、バネがありバランスの良さを保ち続ける。それほど力を入れていなくても150キロを記録できる天性のものがある。ストレートはややシュート回転するものの、コントロールも安定し、構えた場所に来ている。何より150キロを低めに決めてくるのは、プロでもなかなかいない。尽誠学園の渡辺悠投手もバッターボックスで今井投手の球を見て、「地面スレスレから球が浮き上がってくる感じがした。これは打てないなと思った」と話した。

そして何よりこの大舞台で完封をして見せた事が大きい。これまでは四死球もやや多く、失点も見せるなど完成度はまだまだという感じで、素材として高く評価される投手だった。まだ線が細く体を鍛えて80kgくらいにする必要はあるが、意外と早い時期に活躍が見込めると評価されそうで、そうなると、BIG3と評価が並んでくる。非常に大きな投球となった。

スカウト陣絶賛

スカウトのコメントは以下の通り。

○埼玉西武・渡辺SD:「細いけど体幹が強いからあれだけのボールが投げられる。1位指名もあるんじゃないの」

○東北楽天・長島スカウト部長:「BIG3の仲間入りだね。体は細いけどプロで早いマウンドに立てる投手に見える」

○広島・苑田スカウト統括部長:「この夏の大会に出てきた投手で一番よかった。藤平、高橋、寺島の3人よりもいい。評価は上がっている。キレもあるし、球持ちもいいし、コントロールもある。高いボール球で150キロではなく、三振を取る低めの151キロだったからね。打者はもっと速く感じていると思う。ドラフト1位も十分にありえる。」

○巨人・山下スカウト部長:「素材は申し分ない。外角低めを突くボールは力がある。あれは1軍レベル。大会前はB評価だったが、今日の内容でAに変わると思う。」

○横浜DeNA・吉田スカウト部長:「しんが強くて完成している。球の質がいい。ワインドアップで投げたらもっと球速が出そう。直球もスライダーもキレがいい」

○阪神・平塚スカウト:「完封したことが一番良かった。1人で投げきる姿を見たことがなかったから。球の切れが持ち味。バーンと来る。外角低めの球がシュート回転しない。完封1号、150キロ超えを甲子園でやるのは何かを持っていると思う。春からグッと伸びている。まだ未完の大器。これからが楽しみ。」

○東京ヤクルト・小川SD:「試合前のブルペンでは球が荒れていたが、試合ではきっちり投げられていた。マウンドで大きく見える。右打者のアウトロー、左の内角へスライダーもいい。フォームのバランスもいいし魅力がある投手」

○中日・中田スカウト部長:「パワー系のフォームではなく、肘の柔らかい投げ方で、スピンの掛かったほれぼれするような直球を投げる。こういうタイプは少ない。プロでもあのフォームであの直球を投げる投手はそういない。」

○福岡ソフトバンク・小川スカウト部長:「これだけの投球ができるというものを見せられたのだから、たいしたもの。きょうは彼の良さがすべて出たし、きょうの投球ならBIG3と遜色ない。今後どんな投球をするのか注目したい。」

○北海道日本ハム・大渕スカウトディレクター:「しなやかな腕の振りから多彩な変化球を駆使できる快速球投手。完成度は高い。」

○千葉ロッテ・松本球団本部長補佐:「腕の振りが素晴らしい。BIG3に割って入る。伸びしろは1番あると思う。」

○東北楽天・長島スカウト部長:「ボールの質がいい。体は細いけどプロで早いマウンドに立てる投手に見える。高校3本柱と言われている3人に加わる1人になれる。上位で消える。」

○オリックス・中川スカウトグループ長:「前評判通り。うまくゲームの展開をつくって、勝負どころでギアチェンジできる。十分に球の力がある。」

○ブレーブス・大屋スカウト:「直球が素晴らしい。回転がかかってスピンがきいた球は松坂級。無駄のないフォームで最大限に力を発揮できている。外角にバチバチ決められる。」

○アストロズ・大慈弥スカウト:「いい球が来ている。94マイル出ていた。体型を見ると長谷川滋利のような投手になれる。横浜の藤平尚真と甲乙つけがたい」

 

これまでは140キロ後半を投げる所に潜在能力を感じていたが、外角低めのコントロールや、腕をしっかり振れる所、球の回転や相手を見てのギアチェンジなど投球内容でも評価された。体に関してはまだまだ成長できるし、体も完成している寺島成輝投手や藤平尚真投手に比べて魅力的に感じるスカウトもいるだろう。

2014年に大分高の佐野皓大投手が線の細い体から150キロの速球を投げ、オリックスにドラフト3位で指名されているが、それよりもフォームの良さと完成度は1ランク上と評価できる。全体的な馬力やスライダーの精度は藤平尚真投手に軍配が挙がるが、腕の振りやギアチェンジの部分は今井投手の方が魅力的に思える。ドラフト2位では確実に消える投手になりそうだ。

剛速球に4万4000人がどよめいた。2―0の2回2死二、三塁。今井が松原に投じた5球目は外角に外れるも、「151キロ」と表示された。拍手が湧き起こる中、続く6球目も151キロの直球で空振り三振に斬り、雄叫びを上げた。

昨夏は栃木大会で登板しながら、甲子園はメンバー外。「去年の借りを返そうと思った」という思いをぶつけた。二回2死二、三塁では、151キロを連発して空振り三振。試合前までの自己最速を2キロ更新した。

楽天・長島スカウト部長「ビッグ3に仲間入りだね。体は細いけど、プロで早くマウンドに立てる投手に見えている」

広島・苑田スカウト統括部長「この夏の大会に出てきた投手で、今井が一番よかった。高いボール球で150キロじゃなく、三振をとる低めの151キロだったからね」

▽広島苑田スカウト統括部長 藤平、高橋、寺島の3人よりもいい。評価は上がっている。キレもあるし、球持ちもいいし、コントロールもある。打者はもっと速く感じていると思う。ドラフト1位も十分にありえる。

 ▽巨人山下スカウト部長 素材は申し分ない。大会前はB評価だったが、今日の内容でAに変わると思う。

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