桐光学園・松井裕樹投手、2回で6奪三振、巨人、千葉ロッテ、オリックスなど6球団が視察

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 春季高校野球神奈川大会では桐光学園vs湘南学院の試合が行われ、今年のドラフト注目選手の松井裕樹投手が6回からマウンドに登ると、2回6人の打者を全て三振でアウトにするパーフェクトピッチングを見せた。

 打者6人に対して投げた球は26球で変化球は5球のみ。ストレートの最速は143km/hだが低めに決まり、バットに当てられたのは1球のみだった。伝家の宝刀スライダーは投げなくても十分だった。

 湘南学院も小学生の時にベイスターズジュニアで松井投手と一緒にプレーした立川慎投手がいるなど強いチームなのだが、バットに当てることも難しい、これまで超高校級の投手はいたが、これだけ抜けている球を投げる投手はそういない。昨夏の疲労もあっただろうが順調に冬を越し、そして昨夏よりも成長している。

 この試合にはプロのスカウト6球団が視察に訪れた。巨人・長谷川スカウトは「球の質が違う。直球が垂れない。バランスが良く、低めに投げようとしているのが分かる」とコメントすると、千葉ロッテの井辺スカウトも「相変わらず直球に力がある。あれだけの緩急をつけられたら高校生は打てない」と話す。オリックスの中川スカウトも「球の質が違う。真っすぐも変化球も。コントロールがまとまってきたし、高校生が打つのは難しいと思う」と同じ感想を述べた。

 次戦は横浜高校との対戦、天候がよければ今日21日に試合となる。浅間大基選手、高濱祐仁選手のほか全国から集まった選手が揃い、夏の甲子園を目指すうえでも避けて通れない強豪チーム。夏の前哨戦として松井投手がどんなピッチングを見せるか楽しみだ。

 見逃せばストライク。振ってもかすらない。バットに当たったのは、後方へファウルの1球だけ。松井はほぼ直球だけで圧倒した。「直球の感じを確かめたかった。バッターがボールの下を振っていたので、調子いいと思いました」という県の本大会初登板。26球のうち21球が直球であとはカーブとチェンジアップ。宝刀スライダーは投げないで、この結果だ。

 野呂雅之監督(51)が「三振だけを求めていない」と言っても取れてしまう。小学生時代、ベイスターズジュニアチームで一緒だった相手エース・立川慎投手(3年)には、6回2死からこの日最速の143キロをマーク。視察した巨人、ロッテなど6球団のスカウトも「直球が垂れないですね」(巨人・長谷川スカウト)と舌を巻いた。

 16強に進出し、21日は横浜と対決する(10時、保土ケ谷・神奈川新聞スタジアム)。この日は横浜の小倉清一郎コーチが視察する中での快投だった。「自分は挑戦者のつもりです」と松井。神奈川のドクターKが、いよいよギアを上げてきた。

ドクターKさらに進化!松井6人オール三振斬り  - スポーツニッポン:2013/4/21

 7点リードの6回から上がった今大会初マウンド。先頭の1番・岡田を直球で見逃し三振。続く柳原、立川を直球、チェンジアップで空振り三振に仕留めると球場はどよめきに包まれた。7回もさらにギアを上げ、3者三振。バットに当てられたのはファウルの1球だけだった。

 昨秋は神奈川大会準々決勝で平塚学園から12三振を奪いながら、2失点で敗戦。今春センバツ出場を逃した。「誰にも負けたくない」。冬の間は下半身に加え、ゴムチューブやダンベルで上腕部の強化にも取り組んだ。体重も75キロから3キロアップし、連投に耐えられる体をつくった。

 3番・立川を空振り三振に仕留めたチェンジアップにも成長が隠されている。昨夏の甲子園では3球しか投げなかったというが、緩急をつけるために磨き込み、「相手打者をいい感じで追い込んだので使ってみた。良かった」。野呂雅之監督は「足をきちっと使って投げる感覚を覚えた」とした。

 幼少の頃は巨人ファンだったと公言している松井。現時点で卒業後の進路は表明していないが、巨人・長谷川国利スカウトは「バランス良く投げている。状況判断が良い」。ロッテ・井辺康二スカウトも「緩急をつけると打者は大変でしょうね。プロで十分通用する」と絶賛した。高校最後の夏に向け、松井が動きだした。

松井、宝刀スラ封印でも2イニング6者連続K  - ニッカンスポーツ紙面:2013/4/21

 

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